GTO Wizard主催のポーカーフォーラム2024レポート!WSOPチャンピオンEspenも登壇!?

昨日4月6日、東京ポートシティ竹芝にて、GTO Wizardが主催するイベント「POKER FORUM 2024」が開催されました!

PokerTrend編集部もこのフォーラムに参加しましたので、その内容をレポートしていきます!

目次

GTO Wizard主催のPOKER FORUM 2024とは?

GTO Wizard主催のPOKER FORUM 2024とは?

「POKER FORUM 2024」は、GTO Wizardが主催する世界初のポーカーフォーラムです。

GTO Wizardのプロやチームメンバーなどの著名人が登壇し、ポーカーの魅力をゲーム性の側面から掘り下げるような講演内容となっています。

出演者

Matt(GTO Wizard CEO)
Espen Jørstad(GTO Wizard Pro)
Wataru(GTO Wizard AI team)
Amu(GTO Wizard Japan Official Coach)
負野智光(Pro Poker Player)
KuZ(Pro Poker Player)
SHIMA(GTO Wizard Japan Director)

バニーちゃん

Espenって・・・あの2022年のWSOPメインチャンピオン!?凄すぎ!

フォーラムの内容レポート

フォーラムの内容レポート

ここからは、各登壇者のフォーラムの内容についてレポートしていきます!

登壇者①Amu(GTO Wizard Japan Official Coach)

登壇者①Amu(GTO Wizard Japan Official Coach)

一人目の登壇者は、GTO Wizard Japan Official CoachであるAmuさん。

Amuさんは、東京大学数学科卒のポーカープレイヤーで、主にX(旧Twitter)やnoteなどでポーカーに関するTipsを発信しています。

今回の登壇内容のテーマは、「Poker Life with GTO Wizard」。

GTO Wizardの活用方法についての講演となりましたが、筆者が興味深いと感じたのは以下の内容です。

「実際相手はそんな混合戦略を使ってこないし、実際のGTO Wizardが提唱するレンジともかけ離れてるから、GTOって実戦では使えないのでは?」といった疑問に対し、

「相手のレンジが想定と違う場合は類似のレンジを参照することが可能で、例えばHJの相手のレンジが想定より広すぎる場合は、BTNのレンジに置き換えて想定することで、実践に組み込んでいく」といった内容。

必ずしも相手がGTO通りとは限りませんが、「だからGTOを学ばなくていい」ということではなく、様々なシチュエーションでの最適解をインプットすることで、実践に活用できるということです。

カメ長老

GTOツールを使う目的の掘り下げや、今後のGTO Wizardに求めるものなども話されており、充実した講演内容でした。

登壇者②Wataru(GTO Wizard AI team)

登壇者②Wataru(GTO Wizard AI team)

二人目の登壇者は、GTO Wizard AIチームのWataruさん。

Webブラウザ上で動くポーカーソルバー(https://wasm-postflop.pages.dev/)を個人開発された方で、現在はGTO Wizard AIのエンジニアをされています。

Wataruさんの講演では、GTO Wizard AIの裏側や、GTOツールの歴史についてお話されていました。

GTOツールの歴史としては、2007年にCFRが発表されてから、そのアルゴリズムを用いて開発されたAIがポーカープロに勝つまでの時系列をわかりやすく知ることができました。

またGTO Wizard AIのエンジニアとして、今後のWizardAIのビジョンや今年のロードマップについても知ることができました。

特に今年のロードマップとしては、

①トーナメント(ICM/PKO)の対応

②マルチウェイの対応

について予定しているとのことで、多くの人が待ち望んだアップデートがついに実装されるようです。

カメ長老

「マルチウェイ対応してほしい」という声はしばしば聞いていたので、これは非常に楽しみですね

登壇者③Espen Jørstad(GTO Wizard Pro)

登壇者③Espen Jørstad(GTO Wizard Pro)

三人目の登壇者は、GTO Wizard ProのEspen Jørstad

Espenは、2022年のWSOP Main Eventチャンピオンであり、GTO Wizard唯一の契約ポーカープロです。

今回の登壇のテーマは「Poker Journey with GTO」。

Espenがポーカーを始めてからプロになるまでの経歴や、どのようにポーカーが強くなっていったかを具体的にお話されました。

ポーカーが上手くなるには、ポーカーについて議論できるネットワークを作ること、そして継続的に勉強するようなルーティーンを作ることが大切であると話しました。

Espenはコロナの時期、ロンドンはロックダウンされており、5人のシェアハウスの中で引きこもっていたそう。

そんな時期に皆んなで議論しながら、ポーカーをたくさん勉強したとのことです。

また、講演後の質疑応答では、Espenに質問するため多くの人の手が挙がり、様々な質問に答えてくれました。

バンクロール管理をどうしているか?一般的にトーナメントは200バイイン分あるといいと聞いたことがあるが、そうなると例えばWSOPメインに出るにはかなりの額が必要になってしまう。

200バイインにこだわることはない。

WSOPメインイベントは年に1回なのでそんなに気にする必要はないと思う。

プロをする上で、なぜ分散の激しいMTTを選んだのか?

実は15年くらいキャッシュプレイヤーで、トナメ歴はまだ5年くらい。

今はオンラインキャッシュのプレイヤーのレベルが上がって辛くなってきたので、もっと気軽にポーカーを楽しむためにMTTに変えてみた。

カメ長老

Espenと話せるなんて滅多にない、非常に稀な機会ですね

パネルディスカッション(負野、Amu、Wataru、KuZ、Espen)

パネルディスカッション(負野、Amu、Wataru、KuZ、Espen)

最後は、プロポーカープレイヤーのKuzさん、そしてファシリテーターの負野さんも加わり、全員でパネルディスカッションが行われました。

「これからのポーカーの勉強方法」や「今後のポーカー市場」など、ここでしか聞けない著名人たちのフリートークが楽しめる場となりました。

また、パネルのお題だけでなく、来場者からもお題を募集し、登壇者が回答するコーナーも。

「プロのメンタルの保ち方」というお題では、Espenが回答しました。

Espen

ポーカーが好きなこと、楽しむことももちろんですが、自分が野望を持つことが大切です。
ポーカーでトッププロになりたいのか?生計を立てたいのか?副業にしたいのか?特定の誰かに勝ちたいのか?
何でもいいので、このような野望や夢を持つことでメンタルを維持するといいでしょう。

また、「エスペンがカードプロテクターをマリオからカオナシに変えた理由は?」というラフな質問も来場者の中から挙がりました。

これに対しEspenは、

Espen

ただ可愛いからです。

と回答し、会場は笑いに包まれました。

POKER FOLUM 2024来場者の声

最後に、GTO WizardのPOKER FOLUM 2024に参加した来場者の声をまとめます。

100名を超えるポーカープレイヤーが参加し、多くの人にとって充実したイベントとなったPOKER FOLUM 2024。

次回開催も期待が高まりますね!

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