【生粋のポーカーオタク】麒麟児戦優勝のJoeさんにインタビュー!勝因はトムドワンの一言!?
12月23日〜30日まで代官山イベントスペース”CARATO71″にて行われた「テキサスホールデム名人戦」。
その中でも人気の高いタイトル保持者しか参加できないタイトル戦「麒麟児戦」が今年も開幕されました。
麒麟児戦は472エントリーを記録し、見事Joeさんが優勝に輝きました!
今回は、そんなJoeさんにインタビューをさせていただきました!
第四代 麒麟児位「Joe」さんインタビュー
ここからは、Joeさんとインタビュアーの会話形式でお楽しみください!
Joeさんのご紹介
Joeさん、麒麟児戦ご優勝おめでとうございます!
まずは読者の皆さんに簡単に自己紹介をお願いします。
ポーカーネーム「Joe」といいます。
ポーカー歴は3年半くらいです。
呼び方はジョーでもじょえでもどっちでも良いんですが、
ポーカー界にはめちゃくちゃすごいJoeさんが他にいる(Daisuke Ogitaさん)ので、
「自分だけの名前にしたい」と思って「じょえ」と名乗ることが多いです。
ポーカー界の「Joe」はどちらも鉄強ですごいです・・・!
普段のお仕事は何をされていますか?
普段はモデルのお仕事をしています。
東京コレクションのランウェイにも出演しました。
ランウェイといえば、TikTokでもバズってましたね。
@joe0660 これはもうランウェイだなあ #モデル#モデルの表情 #ウォーキング #ranway #model ♬ original sound – matvfx
優勝した時の気持ちや、麒麟児戦の感想
今年はタイトル保持者472エントリー中の優勝でしたが、優勝した瞬間のお気持ちを教えてください。
優勝した時は、瞬間は、一気にふわっと身体の力が抜けて、終わったなあと感じました。
Day1の時から、今回は「麒麟児戦をとにかく楽しもう!」というのを目標にしていて。Day1Aのレベル1から参加しました。
「どうしても優勝したい!」というよりは、「この最高のトナメを長く楽しみたい!」という気持ちでプレイしていたら、結果最後まで残ることができた、という感じでした。
レベル1から参加して優勝!
いちばん長く麒麟児戦を楽しめたのではないでしょうか。
麒麟児戦は50エントリー以上のタイトル保持者しか参加できないトーナメントですが、レベルが高いなと感じる場面はありましたか?
終始すごくレベルが高いなと感じていました。
僕はポーカーを詰め将棋をやっている気持ちでプレイしていて、
相手がミスプレイをした瞬間にチップが取れるものと考えています。
普段はそういうミスプレイが分かるんですが、
麒麟児戦のプレイヤーはミスの回数が極端に少ないと感じていて、普段よりも集中してプレイする必要がありました。
FTで印象に残っている場面
3日間戦い抜く中で、印象に残っているプレイはありますか?
FTでUTGからのオープンでBBコールした時のハンドですかね。
まず相手がCbetを打っても打たなくてもいい混合戦略のある状況でベットを選択したときに、
こういうポラーなハンド(今回はダブルバックドア)でたまにチェックレイズを試してみたいなと思っていて、やってみました。
相手がショートなのもあってブラフが通りやすいと思ったんです。
ただコールされて、ターンで9。83sはどちらのバックドアも伸びず、諦め気味でチェックしました。
そしたら相手がベット。
このベットで、相手がミスをしたのではないかと感じました。
AJ+のシンバリューというより、もっとマージナルなハンドに寄ってるなと考えたんです。打つハンドの方が少ないはずなのに打ってきたことで、ブラフに寄ってるのではないかと。
そのためここでまたチェックレイズを選択しました。
すごい思考の深さ・・・!ブラフも成功していましたね!
勇気がいることだし、葛藤もあったのですが、
頭の中のトムドワンが「絶対にやれ」と言ってきたんです(笑)
なんと!トムドワンさまさまですね
Joeさんの意外なポーカー勉強方法
Joeさんは普段ポーカーの勉強はされるんですか?
実はGTOツールはプリフロを軽くチェックするくらいにしか使っておらず、
基本的に海外プロのトナメ動画(EPT、トリトン等)をずっと観ています。
ライブの場合は現場の雰囲気や、その人のミスに応じたアジャストが大事になるので、海外プロがどういうプレイでチップを増やすのか、引き出しを増やすために観るようにしています。
GTO Wizard等で勉強する人が多い中、その勉強方法は意外です!
今回感謝していることがあって、
GGPokerのGAME OF GOLDを全話観て、いろんなポーカーを吸収することができました。
例えばYoH ViraLがSBでよく1bbのドンクベットを選択したり、
Junglemanがブラフの頻度は少ないものであるべきだと主張していたり、
Charlie Carrelが瞑想の大事さを教えてくれたりとか(笑)
瞑想!?
はい、ずっと瞑想してました(笑)
まだあります。
Fedor Holzが3wayでターンで完成したフラッシュを降りたり。
えええ!?
ベイビーフラッシュ(ハンドは56s?)だったんですけど。
オリジナルのダブルバレルに、Fedorはなんとフォールド。3人目がコール。
リバーでオリジナルがフルハウスを完成させて、結果ナイスフォールドだった場面がありました。
それを観た上で今回、FTで僕が5d6dを持っているときに、フロップに2d3dが落ちて、3wayのほぼ同じ状況になったんです。
UTGオープンにCOがコール、僕がBTNでコール。
フロップはUTGのCBに対し、COもBTNの僕もコールしました。
僕のハンドはストフラガットの状態です。
ターンでオリジナルのUTGがダブルバレル。それにCOがコール。
それに対して僕はストフラガットという完璧にオッズの合う状態のハンドを降りたんです。
えええ!?
後で見返したら、COのプレイヤーもフラッシュドロー(+ガット)で。
そのときの僕はこのCOもおそらくフラドロで、自分のフラドロは想定よりもオッズが圧倒的に低いんだろうなと感じていました。
ここでいいフォールドができたのは、Fedor Holzがターンで完成したフラッシュを降りたシーンを思い出したからなんです。
すごい・・・!乗り移ってますね!
いろんなプレイヤーが乗り移ってました(笑)
ずっと口元で手を組んで、親指に顎を乗せるポーズをしていたんですが、
これはPhil Hellmuthが「一番テルが出にくいポーズはこれ」と言っていたから。
いろんな人からいろんなものを吸収して、その中で自分の好きなものを使っている感じです。
ポーカーオタクですね!!(笑)
YoH ViraLの真似して僕もSBから1bbドンクをやってみたら、
中村多聞さんに「ジョーくんポーカー何年目!?一番やりづらいよ!!」って言われました(笑)
初めての名人戦本戦に出場した感想
麒麟児戦の優勝者として、名人戦本戦にも出場したと思いますが、
本戦の雰囲気やレベル感などいかがでしたか?
「こういう選択肢もあるんだ」と、学ぶことがたくさんありました。
今はたまたま自分がポットを取れてるけど、多分この人めちゃくちゃ上手いぞ!?みたいな恐怖を感じながらポストを戦っていました。
実際その人は気づいたらテーブル特大チップリになっていました(笑)
また、名人はどんなプレイをしてくれるんだ!?何を見せてくれるんだ!?という怖さと期待感がずっとありました。
楽しすぎて、プレイしながら笑いが止まらないこともありました(笑)
そんな鉄強たちの中で、名人戦本戦も3位と大健闘でしたね!
200万円分のプライズの使い道
プライズの使い道は決めていますか?
はい。今回、麒麟児戦優勝の200万円と、名人戦本戦3位の40万円のあわせて240万円で、WSOPメインイベントに出ようと思っています。
つい最近友達に、「日本で賞金が貯まったらWSOPメインに出てみたいんだよね、人生の夢の1つだし」って話をしていたら、思ったより早くそれができるプライズが貰えて。
5年後くらいの目標のつもりで話していたんですが、2ヶ月で達成できました。
素敵です。有言実行ですね!
自分も次のWSOPは行くかもしれないので、向こうで会ったら一緒にバカラやりましょう!!
いや、バカラはやらないです・・・(笑)
今後のポーカーに関する目標
最後に、今後のポーカーに関する目標を教えてください。
今はWSOPメインで自分がどこまでやれるかを知りたいと思っています。
また、実は3月にポーカーのお店を横浜に開くことになりました!
JCIグループとしての新店舗です。
そこで店舗代表としてよくお店に立つことになるので、今後の目標はそのお店を皆さんに愛されるお店にすることです。
RFIDを置いて僕が実況解説をしながら、トーナメントはレベル高くしっかりと、リングは楽しく、みたいなお店づくりができたらなぁと思っています。
素敵なお店になりそうですね!!
改めてJoeさん、麒麟児戦ご優勝、本当におめでとうございます!
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